医学部再受験合格までの最短ルートの構築方法【受験校は早々に決めるべき】

医学部を再受験しようと思い、あまり具体的な計画を立てずに勉強を始めていませんか?

「とりあえず基礎を固めよう」

「今模試を受けてもどうせE判定しか出ないし」

このような発送に至る人は少なくないのではないでしょうか。

仕事は段取りが8割、というのは社会人経験者なら聞いたことがあるかと思います。

実際に医学部再受験に成功した私の見解では再受験においてもこれが当てはまります。

学習計画を立てたら、あとはそれを実行するのみですが、この学習計画が最適解に近ければ近いほど回り道をしなくてよいはずです。

 具体的な道のりがみえると自分の正確な立ち位置、ゴールまでの距離が見える

 焦燥感が生まれ、本気で取り組むようになる

この記事では、社会人としてフルタイムで働きつつ、家事・育児もしながら医学部再受験に成功した私の経験を踏まえて、医学部再受験合格までの最短ルートの構築方法について記します。

目次

とりあえず直近の模試を受ける

学習計画を立てようとした際に、まず必要となるのはスタートとゴールの情報です。

スタートとなる自分の今の学力を知らずして計画の立てようがありません。

そのため、まずは直近で受けられる模試を受けるべきです。

できればマーク模試の方がよいかと思います。

記述式の場合、受験が久しぶりだと回答の書き方を忘れている可能性があるからです。(私の場合はそうでした)

マーク式の場合、記述式に比べて簡単な問題も多いので比較的メンタルを削られない分、おすすめです。

受験大学は早々に決めるべき

スタートの位置を模試で確認したら、次はゴールである受験大学を設定しましょう。

この際の設定方法は個人の事情によるので、それに基づけばよいと思います。

・どうしても地元の大学に入りたい
・学費の面で国公立大学しか入れない
・どうしても〇〇大学の△△先生の下で研究したい

人により事情や価値観は様々ですので、後悔のないように各自の考えを大事にしてください。

ただし、1つだけポイントがあります。

いたずらに偏差値の高い大学を目指すべきではない

おそらく医学部の再受験を志す方の多くは、元々学歴が何らかの意味をもつ環境で生きてきたのではないでしょうか。

言い換えると、多少なりとも「高偏差値の大学=すごい、行く価値がある」という認識があると思います。

ここで、あなたが何故医学部に入りたいのか、立ち止まって考えてみてください。

 

 ・大学で医局に入って、出世して将来は教授として名を馳せたい
・旧帝大の医学部に入って、その地方の有力病院で大きい顔をして働きたい

こういった願望があるのであれば、偏差値の高い大学や学閥の力が強い大学を志す意味はあるでしょう。

 

・大学の医局には所属せず、市中病院でずっと働きたい
・大学の医局には所属するけど、特に上のポジションに就きたいわけではない
・開業志向である
・とにかく医者になってそれなりのお金がほしい

このような展望であれば、あなたの人生において学歴が物を言う場面はそう多くないはずです。

むしろ、再受験生であれば多少は歳を重ねているわけですから、1年でも早く、より高い確率で医師になれるよう計画すべきです。

つまり、高偏差値の大学に固執するのではなく、偏差値が低くとも少しでも入りやすい医学部を選択するのがよいでしょう。

東大でも偏差値が最も低い大学でも、得られる資格は一緒ですから。

受験大学を決めたら戦略的に計画を練る

スタートとゴールを決めたら、そこまでの道のりを計画しましょう。

具体的には、共通テスト・二次試験の目標点数を設定し、そこに到達するための具体的な学習計画を決定する作業になります。

注意点として、ここでの学習計画は暫定的なものであり、随時見直すべきです。

最初から完璧な学習計画を立案できる人などいません。

学習をすすめる中で、自分の弱点がわかったりすると思うので、そこを補完する学習方法を計画すべきです。

私の場合、最初の模試の結果が返ってきてすぐにセンター試験・二次試験の目標点数を設定し、そこに至るまでの学習計画を立てました。

具体的な目標の設定方法について興味のある方もいらっしゃるかもしれないので、別の記事で紹介させていただきます。

資産のない人でも私立大学も考慮すべき

私立大学といえばどの大学も高額な学費のため、平凡な資産・収入しか持たない人には無縁だと思っていませんか?

各種奨学金が使えることもあるので情報収集が大切です。

奨学金には以下のような種類があります。

・日本学生支援機構(JASSO)
→無利子・有利子併せて最大月17.1万円なので、単体で私立の学費には及びません。

・地域枠
→大学にもよりますが、入学金と学費を足した金額を貸与する大学もあります。
例えば、杏林大学や順天堂大学の東京都枠などです。
卒後の働く地域や診療科が限定されるデメリットはありますが、自分のキャリアプランと照らし合わせて検討する価値はあるのではないでしょうか。

・各病院の紐付き奨学金
→各病院が卒業後に一定年数働くことなどを条件に、奨学金を貸与する病院もあります。
例えば、愛知県の西尾市民病院では月額25万円の奨学金を設けています。
加えて入学時には100万円が加算されるので、6年間で1,900万円です。
随分と私立医学部へのハードルが下がるのではないでしょうか。

なお、個人的には十分な修学資金・生活資金を調達してから入学する方でも奨学金をMAXで借りることを推奨しています。

この点について詳しくは別の記事で書きます。

まとめ

医学部再受験においては、ただがむしゃらに勉強するのみではなく、戦略的に行動することが重要です。

この段取りのよさは再受験生が現役生や浪人生に勝ることのできるポイントではないでしょうか。

より多くの方が目標を達成できるよう祈念しています。

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